すでに多くの方がご存じだと思うので詳細は省略しますが、21日にご逝去なされた、との一報を聞き、ただただ驚いています。
そして、残念でなりません。
お通夜が執り行われる今日に降ったこの雪→雨は、きっとファンの涙雨じゃないか、なんて思ってます。
心からご冥福をお祈りしたいと思います。

博一さん、俺にとっては数少ない、直接お会いしてお話しもさせて頂いたことのある方でした。
残念ながら引退後、ですが。

2003年の秋、確か10月頃だったと思います。
組合の講師会・教育部という組織の合同研修会が、箱根湯本の「湯本富士屋ホテル」で行われ、その席上で博一さんの講演がある、という情報をキャッチしました。
俺は教育部でも講師でもないので全く無関係なのですが、ちょうどその頃は毎月新杉田の県本部で行われていた、大学科という教育プログラムに参加していて、いろんな先生方・事務員さんたちとも面識ができてきていた頃で、無理にお願いして講演だけ聞かせてもらうようにお願いしました。
その願いは聞き入れられ、はるばる1時間半の講演を聴くために、箱根湯本まで出かけて参りました。

講演のテーマは「プロ野球と私」だったかと思いますが、その話の内容は、博一さんが西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に入団された時のことから、ずっとどのように野球と接してきたか、ということで終始し、ぶっちゃけ、コアな話もありました(^^;。
ですので、ほとんどの方はあまり興味を持てなかったのか(苦笑)あまり反応もなかったのですが、俺の回りに座られていた、親父とその仲間の講師の先生方は野球好きな方が多かったようで、そのエリアだけウケがよかったんですね。
で、おそらくあの場で一番コアな野球ファンだったのは俺だと思うんですが(^^ゞ、作っているわけじゃなくて、本当に話が面白くてずっとゲラゲラ笑いながら、ずっと話を聞き入っていたんです。

そして講演終了後、ロビーで休憩されていた博一さんのところに、サインをもらいに行きました。
色紙なんて用意してなかったので、手帳にサインして頂いたのですが(^^ゞ。
そしたら、博一さんの方から声をかけて頂き、
「お兄さん、今日のメンバーの中では一番ウケてくれてたよな」
と、とてもご満悦の表情でサインして下さったんです(^^)。
「そりゃ、現役時代スタンドから博一さんを応援してましたから〜。」
と応えると、また笑顔になって、最後にガッチリと握手もして頂きました。

今でも、あのシーンはくっきりと、そしてあの博一さんの笑顔もハッキリと、覚えています。
たったこれだけのやり取りではありましたが、とても印象深いものでした。

ホエールズ・ベイスターズファンの多くの方がそうであるように、京浜東北線大宮方面行きの電車で蒲田駅に着くと、発車ベルに合わせて「かっ飛ばせ加藤 かっ飛ばせ加藤 かっ飛ばせ加藤〜」と心の中で歌ってます(笑)。

博一さんは、たまたま県組合講師の先生のお店に最初ご来店されていて、そのご縁で今回の講演をして頂いた、とのことでした。
それが、俺にとっていい機会を与えて下さったという巡り合わせに、心から感謝したいと思います。

もう、あの人なつっこい笑顔を見ることができないのかと思うと、本当に残念でなりません。
肺ガン、そして脚への転移…、相当苦しい思いをされたことと思います。
やっと、その辛さから解放されたんですものね。

どうか天国から、ベイスターズを、タイガースを、ライオンズを、そして日本野球界を見守っていて欲しいと思います。

安らかに、お眠り下さい。

合掌

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